コンポストプラント -エンジニアリングとプラント機器−
コンポストプラントの導入に際してもバイオガスプラントと同様に、投入原料についてできるだけ詳しく情報を収集、整理しておく必要がありますが、更に水分調整材、副資材も非常に重要となります。
また、これらの条件と同様に、コンポストの需要家を確保しておくことがコンポストプラントを成功させるためのキーポイントとなりますが、コンポストの需要は、その品質に大きく左右されるため、受け入れる原料の取捨選択、良質のコンポストの生産を可能にする信頼性の高い設備を導入するということが重要です。
コンポストプラントの設備には、以下のような条件が求められます。
- 臭気対策を施しやすい設備であること。
- 殺菌のことも考慮し、発酵温度を管理しやすい設備であること。
- 機械トラブルが少なく、保守管理が容易な設備であること。
エコハートは、このような条件を満たしたコンポストプラント及び、好気性処理による廃棄物処理に数多くの実績を持つ、オーストリアのThoeni社のプラントをご提案致します。
密閉モジュール型コンポストプラント
Thoeni社は、同社が籍を置くオーストリア・チロル地方で、廃棄物の焼却処理が規制されたことをきっかけに、好気性処理の装置開発に取り組み始めました。
チロル地方は高い山々に囲まれているため、コンポスト処理に使用可能な土地の広さに制約がある上に、観光客も多数訪れる地域であるために、限られた面積の範囲内で効率よく好気性発酵をさせながら、臭気対策を施しやすい装置を開発する必要がありました。
そして開発された装置が、Thoeni
Dynamic Module (TDM)です。
TDMは、コンテナのような形状の密閉されたボックスの中で好気性発酵を行うもので、以下のような特徴を持っています。
- 容量100m3の一つのモジュール(ボックス)が一次発酵の建屋と同じことになり、大きな建屋全体の脱臭を行うよりも、臭気対策が容易。
- モジュール内のコンポストが堆積した内部の温度を計測するシステムを備えているため、より正確な発酵温度を計測し、空気量、切返しのタイミングを制御することができる。
- より正確な発酵温度を計測し、空気量、切返しのタイミングを制御することができるため、殺菌するために必要な温度を保持することが容易。
- 切返しは、モジュール内のムービングフロアと、スパイラルコンベアシステムとの組み合わせによって行われるため、モーターや減速機などが腐食性のあるガスに触れることがなく、保守管理が容易。
スイスやオーストリアにおいては、食品残渣と剪定枝のコンポスト処理を行うプロセスの中にバイオガスプラントのプロセスを組み込むこケースがよくあります。
Thoeni社は、このような処理方法に数多くの実績を持つスイスのコンポガス社とのライセンス契約に基づいて、日量23tの食品残渣を処理するバイオガス/コンポスト複合プラントや、TDMを利用した一般廃棄物の中間処理施設などの運営も行っています。
コンポストプラントなどThoeni社についてのお問い合わせは、今すぐ以下までどうぞ:
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